2013年10月15日

[タイヤ]JATMA(じゃとま)ってなに?調べてみた[日本自動車タイヤ協会]

タイヤ業界にいるとよくJATMA(じゃとま)って単語を耳にする。

なんのことかわからなかったけど、どうやら業界にある非営利団体で
第三者機関らしい、ってことを知った。

今回はこのJATMA(日本自動車タイヤ協会)について調べてみた。




そもそも何をしている団体なの?

まずはご存知wikipediaを見ると
一般社団法人日本自動車タイヤ協会(にほんじどうしゃタイヤきょうかい)は、自動車タイヤ製造業の発展向上を図るため、日本国内のタイヤメーカーにより1947年に設立された団体。略称はJATMA(ジャトマ)。所在地は東京都港区虎ノ門。公益法人制度改革に伴い、2011年4月1日より一般社団法人となる。
とある

難しい言葉ばかりでわかりづらいけど、すなわち国内のタイヤメーカーたちによって設立された
第三者の団体で、その目的はタイヤ業界全体の発展向上にある、ということらしい。

ここでいうタイヤメーカーたちというのは下記の会社のことだ

  • 株式会社ブリヂストン
  • 住友ゴム工業株式会社
  • 横浜ゴム株式会社
  • 東洋ゴム工業株式会社
  • 日本ミシュランタイヤ株式会社




続いてJATMAの公式サイトを見てみよう
そこにはこうある。

一般社団法人 日本自動車タイヤ協会
THE Japan Automobile Tyre Manufacturers Association, Inc.
(略称)ジャトマ、JATMA

本会は、自動車タイヤの生産、流通、消費及び貿易に関する調査研究、安全及び環境保全に関する施策の立案及びその推進等を行なう ことにより、自動車タイヤ工業の健全な発展を図り、以って我が国産業及び経済の健全な発展と国民生活の向上 に寄与することを目的とする。

ふむふむ、はやり業界の発展に目的の重心がありそうだ。



活動内容は下記のようになっている。

  1. 自動車タイヤの需要動向調査及び各種統計データの整備作成
  2. タイヤの適正使用、適正整備等安全啓発活動の推進
  3. 一般道路及び高速道路における路上タイヤ点検の実施
  4. 損傷タイヤの検査判定及び消費者相談並びに、司法、警察当局等の依頼による検査、鑑定等への協力
  5. 地球温暖化対策、ライフサイクルアセスメント等への対応
  6. 環境負荷物質、タイヤ道路騒音等環境に関する諸事項への調査及び対応
  7. タイヤリコール制度への対応と周知徹底
  8. JATMA YEAR BOOK(自動車タイヤの諸元規格)の作成、配布
  9. 各国安全認証制度への対応
  10. 安全基準の統一やFTAの推進等について国際機関・海外各国政府及びタイヤ関連諸団体との調整、交流の促進
  11. 知的財産権に関連する諸テーマの調査、研究
  12. タイヤラベリング制度の運用と低燃費タイヤ等の普及広報

※一部抜粋



これらを見るとなんとなくJATMAというものがどのような機関で、何をしているかの形が見えてくる。



JATMAが制定しているラベリング制度

数あるJATMAの活動の中でもラベリング制度は多くのタイヤ購入者が関わるものだろう。

下記のようなラベルを見たことがあるだろうか。



新品タイヤのラベルやメーカーのカタログに記載されているので目にしたことがある人も多いはずだ。


細かい説明は省くが、これは「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」というタイヤの性能を
JATMAによって定められた等級に基づき表示する、というものである。

現在ではほとんどのタイヤメーカーが表示するようにしている。
これにより客観的な数値からタイヤの性能が比較しやすくなったのだ。

ラべリング(表示方法)制度について




規格名称も制定している団体によって違う

タイヤにエクストラロード(XL)規格、レインフォースド(RFD)規格というものがあるのを
ご存知だろうか。

これらのタイヤはタイヤの内部構造を強化することで、普通のタイヤより空気圧を高めに
充填できるようになっている。そのため、同一タイヤサイズ(幅、偏平率、リム径)の
通常のタイヤより高い負荷能力を発揮できる。

主に超扁平なタイヤに見られる規格になっている。

では、これらふたつエクストラロード(XL)規格、レインフォースド(RFD)規格の違いはなにか。


答えは簡単だ。

実はこれらは名前は違えど同じタイヤのことを表している。

日本のJATMA(ジャトマ)が定めている名前がリインフォースド規格、
同様にヨーロッパのタイヤ協会であるETRTO(エトルト)ではエクストラロード規格としている。




これ以外にも、例えばホイールの規格を表すときに使う
オフセット、インセット、アウトセットについても以前は国内ではオフセットが主に利用されていたが
2008年7月11日より国際基準(ETRTO)に基づいて変更がなされることになった。

いままでは、ホイールのディスクが中心より内側に入っているものをマイナスオフセット、
中心より外側に出ているものをプラスオフセットと言っていたが、
マイナスオフセットのことをアウトセット、プラスオフセットのことをインセットと言うようになった。


これもJATMAに関連して変更されたことだ。



JATMAは損傷タイヤの検査もやっている

実はJATMAは損傷タイヤの検査もやっている。
多くの場合、利用者からクレームが入ったタイヤの調査だ。

例えば、あなたがせっかく買ったばかりのタイヤが急にパンクしたり剥離したりしたとしよう。
使い方に問題は思い当たらないとすると、まずは購入店にクレームを入れるかもしれない。

するとお店側としては実際にタイヤが不良品だったのか使い方が悪かったのかを判断できない。
そんな時にJATMAに依頼して調査をしてもらうのだ。


タイヤメーカーに依頼をしない(正確に言えばできない)理由は、JATMAが第三者機関であるからだ。

メーカーに依頼をすれば当然メーカーは自分が作ったところのタイヤの非は認めたくないのが
正直なところ。しかしながら第三者機関であるJATMAはあくまで中立的な立場で客観的に
検査をしてくれる。


下記はJATMAの公式サイトにあった損傷タイヤ検査のちらしだ。




このようにJATMAから検査結果報告書が届き、納得の行く結果を得られるというわけだ。





普段なかなか接することはないJATMAではあるが、調べてみると様々なことを行っている
懐の深い団体だった。


by カエレバ


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