2014年10月15日

[比較]スタッドレスタイヤはなぜ燃費が悪いのか。燃費の違いでタイヤを選ぶ

今回は燃費の観点からスタッドレスタイヤを捉えてみる。

結論から言うと、スタッドレスタイヤは基本的に燃費が悪い。

ただし、近年では燃費性能を重視したスタッドレスタイヤも発売されている。
燃費で比較してみるのも良いだろう。





なぜスタッドレスタイヤは燃費が悪い?

一般的にスタッドレスは通常の夏タイヤと比べて燃費が悪いと言われている。
実際に、ほとんどの場合においておおよそ10%ほど夏タイヤとスタッドレスタイヤでは燃費に差がでるようだ。



ではそれはなぜか。
答えは簡単だ。

人に例えて言うのなら、長靴を履いてマラソンを走っているようなものだからである。

スタッドレスは雪道や凍結した路面を走るのに特化して作られている。
(=靴で例えるなら雨の日に履くために作られた長靴)

長距離を効率よく走るためのタイヤ(=靴で例えるならランニングシューズ)とは
根本的に目的が違うのだ。

人間だって、長靴で長距離を走らされたら疲れやすくなるだろうし、とても走りづらい。



もう少し詳しく解説しよう。

スタッドレスの燃費の悪さは二つの特徴に由来する。
それは、「柔らかい」ことと「重い」ことだ。



スタッドレスは柔らかいから燃費が悪い

言うまでもなくスタッドレスタイヤは冬場、路面状態が厳しい中での利用を想定されている。
凍結しているアイスバーンの状態の舗装路、たっぷり雪が積もっている山道、シャーベット状のベチャ雪の道などだ。

それぞれ通常の夏タイヤでは走れないような道路でも、スタッドレスはタイヤ自体がとても柔らかく作られているため、氷や雪にもしっかりと食い込むようになっている。
極寒の場所でもタイヤが硬くなってしまい、グリップ力が落ちるということがないように特殊な配合のゴムでできているのだ。



この柔らかさが燃費にとってはマイナスになる。
アスファルトの上を走っていてもタイヤが柔らかいと、転がる力に対して抵抗が大きいので燃費が悪くなるのだ。
無駄に路面に密着している、と言い換えても良いだろう。



スタッドレスは重いから燃費が悪い

低燃費タイヤが主流になってきている今、スタッドレスタイヤは同じサイズの夏タイヤと比べてもやや重い。
(ただし、夏タイヤでも剛性の高い一部のタイヤなどでは重いタイヤもある)

低燃費タイヤはなるべく転がるようにするため軽く作られるのが近年の傾向だ。
しかし冬用のスタッドレスタイヤは雪面や氷面にしっかりと食い込むよう溝が深くタイヤが厚くなっている。
更に、前述のように柔らかさを維持するゴム素材を採用するにあたりタイヤ自体が重くなってしまうのだ。

当然、重いと燃費には悪い影響が出てしまう。



スタッドレスタイヤでも燃費が良いものもある

上記のように燃費の悪いスタッドレスタイヤではあるが、近年では燃費の良さがウリの商品も発売されている。
いくつか紹介しよう。



ヨコハマタイヤ アイスガード5(IG50)



アイスガード5(ファイブ)は3つの特徴として
「氷に効く」「永く効く」「燃費に効く」をあげている。

燃費に関して言えばひとつ前のモデルであるアイスガード3トリプルプラス(IG30)よりも
ころがり抵抗が5%改善している。単純に5%燃費に違いが出ると言っていい。

また、同社のエコタイヤであるECOS(エコス)ES31と同等のころがり抵抗の性能を出している。
これは低燃費タイヤラベリング制度で言うと「A」のランクだ。

※低燃費タイヤラベリング制度についてはこちら

スタッドレスタイヤでありながらかなり燃費が良いのがわかるだろう。

by カエレバ




ブリヂストン BLIZZAK(ブリザック)VRX



BLIZZAK VRXはブリヂストンの環境対応商品として発売されている。
同社内の環境性、経済性の基準をクリアした商品であるということだ。

エコ性能としては同社のECOPIA PZ-XとB'STYLE EXの中間に位置する。

ラベリング制度上ではECOPIA PZ-Xはサイズによって転がり抵抗係数に差があるため
はっきりしたことはわからないが、おそらく「A」~「B」くらいであると思われる。




トーヨータイヤ オブザーブGARIT GIZ(ガリットギズ)




2014年新モデルのトーヨータイヤのガリットギズも燃費向上に配慮されたタイヤであることをうたっている。
燃費性能としては同社のNANO ENERGYとTOYO TEO plusの中間に位置づけられている。

こちらもブリザック同様、NANO ENERGYと名の付いた商品が複数展開されているため、
ラベリング制度上でのはっきりした係数は不明だが、おそらく「A」~「B」くらいであると思われる。

by カエレバ


冬が終わったらスタッドレスから夏タイヤに履き替えよう


上記のように、昨今では燃費性能に優れたスタッドレスタイヤが登場しているが、
いずれにしても夏用の低燃費タイヤに比べると燃費性能ではやはり劣ってしまう。

ガソリンなどの燃料代を無駄にしないためにも
「もう今年は雪が降らなそうだな」と思ったら早めに夏タイヤに履き替えてしまうのが良いだろう。


by カエレバ



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